有田町は佐賀県の西端、長崎県と境を接しており、本校校区はその中の東側、東西4q南北1q余りの狭小な谷あいに位置している。学級数は7(なかよし学級を含む)で児童数は170人ほど、教職員数20の中規模校である。児童数については、年々減少しており、現在のクラス人数の平均は、36人である。校区は狭く、2q以内から通学する児童が大半を占めている。
有田町は、人口約1万4千人。町中を流れる有田川に沿って家並みが続き、方々に窯場の煙突が見られ、旧国道沿いには商家の軒瓦と窯場がつらなる世界的に名高い日本の磁器発祥の地である。本校区はその中心部にあたり、保護者職業別世帯数の陶磁器関係に従事する割合は、約79パーセントであり、400年の歴史を誇る伝統産業を尊ぶ気風が高い。
本校区は山紫水明にして自然が豊かであり、体験学習の場に恵まれている。北端には黒髪山県立自然公園があり、浸食作用で渓谷や切り立った奇岩が連なる。四季の変化によって季節感を味わえる有田ダム公園は、落ち葉や実、昆虫探しの場となり、ダムより流れ学校横にそそぐ白川(有田川の源流)は水棲動物探しに適している。
樹齢千年といわれる天然記念物の大イチョウ・陶祖李参平の碑・登り窯跡・町並み保存で残る町屋・異人館・歴史民俗資料館・有田焼参考館などが学校周辺に点在しており、社会科・生活科の学習にとって欠くことのできない役割を果たしている。