そして、帰り道、三年とうげにさしかかりました。白いすすきの光るころでした。
おじいさんは、こしを下ろしてひと息入れながら、美しいながめにうっとりしていました。
しばらくして、
「こうしちゃおれぬ。日がくれる。」
おじいさんは、あわてて立ち上がると、
「三年とうげで 転ぶでない。
三年とうげで 転んだならば、
三年きりしか 生きられぬ。」
と、足を急がせました。
お日さまが西にかたむき、夕やけ空がだんだん暗くなりました。
ところがたいへん。あんなに気をつけて歩いていたのに、おじいさんは、
おじいさんは真っ青になり、がたがたふるえました。
家にすっとんでいき、おばあさんいしがみつき、おいおいなきました。
「ああ、どうしよう、どうしよう。わしのじゅみょうは、あと三年じゃ。
三年しか生きられぬのじゃあ。」
その日から、おじいさんは、ごはんも食べずに、ふとんにもぐりこみ、とうとう病気になってしまいました。
お医者をよぶやら、薬を飲ませるやら、おばあさんはつきっきりでかん病しました。
けれども、おじいさんの病気はどんどん重くなるばかり。村の人たちもみんな心配しました。
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