まつらの万葉かるた −30首−

 万葉集に収録されている歌の中には、「まつら」にまつわる歌が30首あるそうで、それをかるたにした「まつらの万葉かるた」がつくられています。毎年、古代の森会館で「まつらの万葉かるた大会」も行われています。
30首を紹介します。(現代語訳はわかり次第追加する予定です。)

 
(あさ)りする 海人(あま)の子どもと 人は言へど 見るに知らえぬ 貴人(うまびと)の子と
大伴旅人(おおとものたびと)

玉島の この川上に 家はあれど 君を(やさ)しみ 顕は(あらわ)さずありき
大伴旅人(おおとものたびと)

松浦川 川の瀬光り 鮎釣ると 立たせる(いも)が ()の裾濡れぬ
大伴旅人(おおとものたびと)

松浦なる 玉島川に 鮎釣ると 立たせる子らが 家道(いえじ)知らずも
大伴旅人(おおとものたびと)

遠つ人 松浦の川に 若鮎釣る (いも)手本(たもと)を 我こそ巻かめ
大伴旅人(おおとものたびと)

若鮎釣る 松浦の川の 川波の 並にし思はば 我恋ひめやも
大伴旅人(おおとものたびと)

春されば 我家(わぎえ)の里の 川門(かわど)には 鮎子さ走る 君待ちがてに
大伴旅人(おおとものたびと)

松浦川 七瀬の淀は 淀むとも 我は淀まず 君をし待たむ
大伴旅人(おおとものたびと)

松浦川 川の瀬早み 紅の 裳の裾濡れて 鮎か釣るらむ
大伴旅人(おおとものたびと)

人皆の 見らむ松浦の 玉島を 見ずてや我は 恋ひつつ居らむ
大伴旅人(おおとものたびと)

松浦川 玉島の浦に 若鮎釣る 妹らを見らむ 人の(とも)しさ
大伴旅人(おおとものたびと)

君を待つ 松浦の浦の 娘子(おとめ)らは 常世(とこよ)の国の 海人娘子(あまおとめ)かも
吉田 宣(よしだ よろし)

松浦県(まつらがた) 佐用姫の子が 領巾振りし 山の名のみや 聞きつつ()らむ
山上憶良(やまのうえのおくら)
足姫(たらしひめ) 神の(みこと)の ()釣らすと み立たしせりし 石を(たれ)見き
山上憶良(やまのうえのおくら)

百日(ももか)しも 行かぬ松浦道(まつらじ) 今日行きて 明日は来なむを 何か(さや)れる
山上憶良(やまのうえのおくら)

遠つ人 松浦佐用姫 夫恋(つまこい)に 領巾振りしより 負へる山の名
大伴旅人(おおとものたびと)

山の名と 言ひ継げとかも 佐用姫が この山の上に 領巾を振りけむ
大伴旅人(おおとものたびと)

万代(よろずよ)に 語り継げとし この(たけ)に 領巾振りけらし 松浦佐用姫
大伴旅人(おおとものたびと)

海原の 沖行く船を 帰れとか 領巾振らしけむ 松浦佐用姫
作者不詳

ゆく船を 振り留みかね 如何(いか)ばかり 恋しくありけむ 松浦佐用姫
作者不詳

音に聞き 目にはいまだ見ず 佐用姫が 領巾振りきとふ 君松浦山
三島王(みしまおおきみ)

帰り来て 見むと思ひし 我が屋戸(やど)の 秋萩すすき 散りにけむかも
秦田 満(はたのたまろ)

天地(あめつち)の 神を乞ひつつ (あれ)待たむ 早来ませ君 待たば苦しも
娘子(をとめ)

君を思ひ ()が恋ひまくは あら玉の 立つ月ごとに ()くる日もあらじ
遣新羅使(けんしらぎし)

秋の夜を 長みにかあらむ なそここば ()の寝らえぬも 独り()ればか
遣新羅使(けんしらぎし)

たらし姫 御船泊(みふねは)てけむ 松浦の海 (いも)が待つべき 月は()につつ
遣新羅使(けんしらぎし)

旅なれば 思ひ絶えても ありつれど 家にある(いも)し 思ひ(がな)しも
遣新羅使(けんしらぎし)

あしひきの 山飛び越ゆる (かり)がねは 都に行かば 妹に逢ひて()
遣新羅使(けんしらぎし)

さ夜更けて 堀江()ぐなる 松浦船 (かじ)の音()高し 水脈速(みおはや)みかも
作者不詳

松浦舟 (みだ)る堀江の 水脈早(みおはや)み (かじ)取る間なく 思ほゆるかも
 
作者不詳



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