平成23年度校内研究
唐津市立高島小学校
1.研究主題
「主体的に学び,豊かな自己表現ができる児童の育成」
〜生活科,総合的な学習の時間にコミュニケーション活動を生かしながら〜
2.主題設定の理由
本校は,全校児童数11名の小規模,僻地校である。児童は明るく素直であり,家族的な仲のよさ,素朴さがある。反面,文化的な環境に乏しく,体験的な活動の不足などから,自力で解決しようとする意識が薄く,自己表現が苦手な児童,現状に甘んじて自己の可能性を十分に発揮しようとしない児童が目立つ。また固定化された人間関係に陥りやすい面もある。
本校は過去4年間,児童が不得意とするコミュニケーション能力を育てるという観点から,国語科と関連づけてスピーチを主に取り組んできた。その結果スピーチ会運営の方法や司会,意見交流などは,児童が中心となって活動することができ,全員が全校児童の前でスピーチをすることができるようになっている。しかし,感想交流で自発的に感想や考えを発表できる児童が少なく,引き続き一人一人が,自分の考えや感想を言葉や文章に表すことができるよう細やかな指導が必要である。
そこで今年度は,これまでの研究の課題と成果をふまえ,生活科や総合的な学習の時間を柱に地域に根ざした活動を通して、自ら学び、自ら行動できる児童の育成をめざすことにした。人・地域・自然に主体的に関わることを通して,コミュニケーションの楽しさを味わい,能力を高めるとともに,自ら課題を見つけ,主体的・創造的に探求し,実生活に生かしていこうとする子どもを育てていきたい。
高島のすばらしい自然や地域の人々の様子,歴史や伝統文化などを教材にし,子どもたちが主体的に関わり,楽しかった,やってよかった,もっとこんなことをしたい,こんな工夫もできそうだといった達成感や成就感を味わわせられるような活動を継続させていき,児童が自分自身の力で物事を成し遂げ,自分らしく生きていくための力を育てたい。また,高島を知り,好きになり,そしてよりよい高島にしていきたいという気持ちを表現する活動を中心にしてコミュニケーション能力の向上を図っていきたい。と同時に,これまでのスピーチ会をさらに充実させるとともに,コミュニケーション活動を生かす実際の場を全教科全領域に意図的に増やしていきたい。
海に囲まれ,島という狭い空間に育っている子どもにとっては,広い世界に飛び立った時,真の「生きる力」が問われている。そのためにも高島という地域(学習環境)を生かして,自ら学ぶ力,自信を持って表現し行動する力を育んでいきたいと考え本主題を設定した。